いろいろなサイトをブラウジングしていると”ショッキングなマンガのコマ“や”ちょっとエッチなイラスト“を使ったマンガのバナー広告を見かけますよね。
この広告バナー、賛否両論でGoogleで検索しようとすると予測変換で「ウザい」とか「不快」などという言葉が付随してきます。
わかります。確かに、いじめとか暴力とか病気とか重いテーマを扱うことが多いので「ウザい」「不快」というのはわかります。
このブログも本を取り扱っているので「ウザい」「不快」なバナーが出ていると思います。
でも、このような「ウザい」「不快」なマンガのバナー広告は年々増えていっているんですよね。
なぜこのようなバナー広告が増えているのでしょうか?
この記事では、存在感を増している「ウザい」「不快」なマンガ広告を電子書籍ストアが出す意味について考えていきたいと思います。
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漫画を毎日読んでいる漫画オタクのトミーです。Instagram(@tommy_manga1023)で毎日漫画情報を発信しています。
複数の電子書籍ストアを使い分けて少しでも安く漫画や本を買う方法を日々模索。僕が実際に電子書籍を買って読んでいる体験をもとに記事を執筆しています。
出版社や電子書籍ストアがマンガ広告を出す理由
そもそもサイトで「ウザい」「不快」なマンガ広告を出す理由は2つあります。
- 電子書籍ストアが自社の利益(販売や顧客獲得)のため
- 出版社が作品を売り出すため
1つはテレビCMなどと同様で、電子書籍ストアが広告経由で電子書籍を売ったり、顧客を獲得するためです。
もう1つは出版社が電子書籍ストアに依頼をして、特定の作品を売るために広告を出すというバターンもあります。
どちらにしても、作品を売りたい、自社の利益を出したいという正当な広告の使い方をしているのです。
ただ、その広告に載っているマンガが尖りすぎている。なぜそうなってしまうのでしょうか。
マンガ広告はインパクトが大事
電子書籍ストアや出版社は広告費をかけてマンガの広告バナーを掲載しています。
そして、バナー広告は記事の間やサイトのサイドバーなどのわずかなスペースに、様々なバナーと共に設置されます。
その中で印象に残るためにはパッと見た時のインパクトが重要です。
バナーを見た人が「おっ!」と気に留めてくれるようなものじゃないと意味がないですよね。
おそらく、最初はいろいろ試していたのだろうと思うのですが、ショッキングなコマや過激な描写を含むバナーのクリック率や顧客獲得率が高かったのだと思います。
考えてみれば、印象に残るために、ショッキングなシーンを選んだり、男性の気をひくためにちょっと過激なシーンを選んだりするのは当然ですよね。
「ウザい」「不快」と感じてもらえるということはそれだけ印象に残っているわけですから。
そして、このような「ウザい」「不快」という声の裏で、そのバナーから作品を読み始めている人がいるんですよね。
マンガ広告で大ヒット作が連発
2000年代までのマンガのヒット作といえば、「週刊少年ジャンプ」「週刊少年マガジン」などの雑誌で連載をして人気を獲得し、単行本化されたものが売れて、それがまた話題となって売れて、映画化・ドラマ化・アニメ化などの映像化されてまた売れてというサイクルが基本でした。
とにかくまずは雑誌の連載を勝ち取って人気を得る、そして単行本が売れることが重要でした。
それが。2010年代にスマホ・電子書籍・SNSの普及で様子が変わってきます。
ネット発のヒット作が続々と生まれてくるんですね。
その中で、「ウザい」「不快」と言われるマンガのバナー広告がきっかけで爆発的に売れた作品が出てきます。
外道の歌
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マンガ広告で人気に火がついた代表作品といえば、渡邊ダイスケ先生の『外道の歌』でしょう。
実は『外道の歌』の前に『善悪の屑』の広告を出したところ、電子書籍が売れに売れまくって紙の販売にまで大きな影響を及ぼした稀有な作品です。
作品内容がダークヒーローもので広告通りのエグいくてバイオレスな作品なのでバナー広告で気になった人が続々購入したんですね。
今でも覚えていますが、ある日、急に『善悪の屑』の紙の本が売れた時期があって何事かと思って調べると、電子書籍が売れて紙版も欲しい人が続出らしいということが分かった時、時代が変わったと実感しました。
『善悪の屑』は5巻で完結しますが、あまりの胸糞悪さに抗議も多く、現在は絶版となりました。しかし、『善悪の屑』の人気は衰えることがなく、第二部『外道の歌』へと続いていきます。
2019年には実写映画化と人気にますます拍車がかかっています。ネット広告から大ヒットした有名な作品です。
透明のゆりかご
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沖田×華(おきた ばっか)先生の『透明のゆりかご』もネットのバナー広告が人気爆発の一員と言われています。
産婦人科を舞台に出産の光と闇を描いた作品で、ショッキングな内容のマンガのコマ画像を使用したバナーで注目を集めました。
2018年にはNHK総合「ドラマ10」にてドラマ化も果たし、ネットのバナー広告で人気になった成功作品の1つとして数えられています。
このように、忌み嫌われてるマンガのバナー広告ですが、嫌う人がいる一方で、バナーで作品に興味を持ち、作品を読んで好きになる、面白いと思う人もいるんですね。
本を知るきっかけの1つの手法として確立されてきていると感じます。
続々生まれるネット発のヒット作
『善悪の屑』『透明なゆりかご』のヒットを受けて、このようなマンガバナーの広告出稿は年々増えてきているように感じます。
私が普段からマンガや電子書籍ストアのサイトをみているから、Web広告がマンガ中心になるということもあるとは思いますけどね。
ネクストブレイクとしては、このブログでも取り上げさせてもらった『インゴシマ』『絶望の楽園』あたりのバナーをよく見かけるようになったと思います。
関連記事 人気急上昇中の『インゴシマ』の感想と評価&口コミ|サバイバル・サスペンス好きにオススメ
関連記事 【ネタバレあり】『絶望の楽園』が面白い|感想と評価&口コミまとめ
『インゴシマ』は最初電子書籍で単行本が発売になったのち、紙版がワニブックスより発売になりましたが、紙版の売り上げも好調のようです。
ネット発で紙版が売れて、こうして出版業界が盛り上がるのはとても嬉しいです。
スマホが普及してネットが欠かせない世界になったので、今後もこのようなネット発の作品がリアルに大きな影響を及ぼすという流れは増えていくと思います。
そうなると、ますます出版社や電子書籍ストアはこれまでテレビCMなどに使っていた広告費をネットに回すので、マンガの広告は減るどころか増える一方なのではないかと考えています。
マンガ広告の見方を変えよう
これまで述べたように、ネット発の人気作が増えている現状を考えると残念ながら「ウザい」「不快」なネットのマンガ広告は減りません。
そこで、見方を変えてみましょう。
そのような広告を見かけたら、いま、出版社や電子書籍ストアが”売りたい作品“がこれなんだなと。
広告費をかけてまで、ネットにバナー広告を掲載したい作品ですから、出版社や電子書籍ストアとしても売れる見込みがある作品をピックアップしています。実際に「ウザい」「不快」なネットのマンガ広告作品は確かに、一部に暴力的な描写やショッキングなシーンを含んでいますが、それが全てではありません。
むしろ、ちゃんとストーリーがしっかり作り込まれていたり、イラストがめちゃくちゃうまかったり、キャラが個性的で惹き込まれたりする作品が多いです。
ネット発で大ヒットとなった『善悪の屑』『透明のゆりかご』もコマで切り取ると不快感が出てしまいますが、作品はとても面白いです。
ぜひ、広告だけをみて「不快だ!」「ウザいから無視!」ではなく、「推している作品ならちょっとのぞいてみるか」くらいの気持ちでみていただけると嬉しいですね。
マンガ広告がウザいと言われる理由|まとめ
電子書籍の広告バナーがなぜ「ウザい」「不快」と言われるようなマンガのコマ画像を使っているのかということについて解説しました。
- インパクトのあるバナーを作らなければいけない
- ネット広告からヒット作が生まれる
とにかく、ユーザーの目に止まってサイトに訪問してもらうためにインパクトのあるバナーを作る必要があったことが最大の要因でしょう。
「ウザい」「不快」と感じるかもしれませんが、実際は出版社や電子書籍ストアが推している面白いマンガがバナーになっているので、ぜひ見方を変えて、これから売れる作品、人気のある作品がバナーになっていると考えてもらえたら嬉しいです。
ネットが普及した現代、作品との出会いはいろいろなところに散りばめられています。
「ウザい」「不快」と気になったバナー、それは作品との新しい出会いなのかもしれません。
ただ、「ウザい」「不快」と思われて、離脱したりストアや作品を嫌いになってしまう方がいることも事実なので、電子書籍ストアや出版社は今後この辺りを改めて考えていかないといけないですね。
それでは、よき電子書籍ライフを!