バットエンドまっしぐら『虐殺ハッピーエンド』が面白い｜感想と評判、口コミ、評価まとめ

白泉社のマンガアプリ「マンガPark」で読むことができる『虐殺ハッピーエンド』というマンガが凄まじい。

• サイコパス
• ホラー
• ミステリー

この辺りのジャンルが好きでサイコパスによる殺人シーン、グロシーンや胸糞悪くなるシーンに耐えられる方は面白いと感じるマンガだと思います。

と言いますのも、私はホラーとかサイコパス系のマンガはあまり得意ではないのですが、物語の続きが気になってしまい「胸糞悪いなぁ」と思いながらもイッキ読みしてしまいました・・・

物語に引き込む力、半端ないっす。

とりあえずどんなものかと思って読んでみたいならマンガアプリ「マンガPark」で無料で読むことができます。

ちょっと読んでみてグロシーンなどで無理だと思ったら読むのはやめてください。どんどんグロくなります。

グロシーンが耐えられたならきっと主人公がどういう結末を迎えるのかが気になってページをめくる手が止まらなくなるでしょう。

漫画好きの方にはこちらの記事もオススメです。

虐殺ハッピーエンド

『虐殺ハッピーエンド』はグランドジャンプ連載、松坂桃李さん主演で実写映画化した『不能犯』の宮月新先生が原作、『カジテツ王子』『ラジオヘッズ』の向浦宏和先生が作画をつとめるマンガです。

主人公が特定条件を満たさない場合はその日をもう一度やり直してしまう、いわゆるタイムリープ系の作品です。

このタイムリープをしないための特定条件が”誰でもいいから一人殺す”

この時点でだいたい察しがつくと思いますが、主人公はタイムリープをしないために殺人を繰り返すことになります・・・。ジーザス。

そして、主人公は人を殺してでも明日へ進まなければいけない理由があるのです。

この辺りの物語の設定・構成、キャラクターの心理描写などはさすが実写映画化された作品を手がけたことのある宮月先生だなと思います。

そして、緊迫感のあるシーン、狂気に満ちたシーンなど向浦先生の絵がリアリティを加えています。

読み進めるのが辛いんですけど、もう先が気になりすぎて気になりすぎて・・・

設定と絵が大丈夫な方はぜひ読んでもらいたい作品です。

『虐殺ハッピーエンド』あらすじ

病気の妹を救う為に「１日１人、人を殺す」ことを強いられた主人公・真琴は…大切なものを守る為、罪と罰の間で揺れ動く少年のサイコサスペンス、開幕!!

引用：Amazon.co.jp

『虐殺ハッピーエンド』の魅力｜ここがおすすめポイント

主人公・草壁真琴の辛い生活環境

物語の設定のキモとなる主人公・草壁真琴の設定が秀逸です。

• 真琴の妹・詩織は余命2ヶ月の重病を患っている
• 病気を治すためには移植手術をしなければいけないが、ドナーが見つからない
• 真琴は治療費を捻出するために日々バイト
• 父は酒に溺れて仕事をせず、さらに妹にも関心がない

自分はバイト漬け、妹もいつ病気が悪化するかわからない、父親は役に立たないという完全に孤立した状況に耐えかね、真琴は神社で願ってしまいます。

自分と妹に明日など来なければいい

この願いによって、真琴と詩織は”同じ日を繰り返す”というタイムリープをすることになります。

さらに、このタイムリープにハマるタイミングで詩織のドナーが見つかって1ヶ月後に手術をすることが決まるのです・・・

本来ならドナーが見つかって喜ぶべきなんですが、真琴と詩織は同じ日を繰り返すタイムリープにハマっているので、手術日にたどり着けなくなりました。

そして、タイムリープ中も同じ日を繰り返すだけで二人の時間は進みます。
つまり、このままタイムリープを続けると同じ日を繰り返すだけで詩織の病状は悪化し、いずれ死を迎えることになります。

このタイムリープと手術日の設定が後に真琴を過酷な運命へと導いていくことになるのです。

用意周到に準備されたこの人物設定は素晴らしいと思います。

真琴に待ち受ける辛い運命

タイムリープにハマった真琴は同じ日を繰り返す中で詩織の容態が日々悪化すること知り、なんとか明日を迎えることができないか模索します。

そんな中、不意にバイト先の知り合い・脇田をカッとなった末に殺害してしまうのです。

大丈夫、タイムリープですれば殺人はなかったことになる。そう思っていたのに、なんと、日付が進んでいたのです。

そして、真琴は知ることになります。
このタイムリープを抜けて明日を迎えるには誰かを殺さなければいけないということに・・・

真琴はタイムリープをしないようにするために毎日誰か一人を殺して、日付を進めて、1ヶ月後の詩織の手術日へ到達しなければいけないのです。
少なくとも30人は殺さなければいけないというのは、もはやサイコパスですよね。

真琴はもちろん殺人なんてしたくはないのですが、妹・詩織を助けるためにはタイムリープしてはいけない。そのためには人を殺さなければいけない。

この葛藤と、妹のためといって殺人に手を染めていく真琴の心理描写は秀逸です。

真琴はマジで殺人を繰り返す最悪なやつで胸糞悪くなるのですが、でも、自分が真琴と同じ立場だったらどうするのだろうかと考えると・・・寒気がしてきますね。

虐殺ハッピーエンド？

さて、タイトル「虐殺ハッピーエンド」の虐殺はタイムリープしないようにするために真琴が多くの人を手にかけていくことを指していると思いますが、ハッピーエンドはどうでしょうか。

もちろん、真琴は詩織の手術が無事に成功して元気になるというハッピーエンドへ向かって殺人を続けるわけですが、真琴の幸せはどうなるのでしょうか。

物語のハッピーエンドは真琴も詩織も周りのみんなも幸せな状態が一番望ましいですが、そうはならなそう。

いまはバッドエンドの未来しか見えていませんが実際にどのようなエンディングを迎えるのかすっごい気になります。

この好奇心を煽る物語構成は実に素晴らしい。

なるほど！と唸るようなエンディングだと嬉しいですね。

『虐殺ハッピーエンド』の評価・評判・口コミ

ポジティブな口コミ＆評価

主人公がサイコパスなので手放しに面白いですよ！とは言いにくいですが、先が気になってページをめくる手が止まらなくなるのは事実です。

話の内容はとても面白いです。

ネガティブな口コミ&評価

ネガティブな意見としてはやはり殺人シーンが多く、グロテスクな描写に意見が集まりますね。
確かに、グロい。苦手は人は読まないほうがいいです。

まとめ

マンガParkで連載している『虐殺ハッピーエンド』について作品の感想、評価、評判、口コミを交えて作品紹介しました。

主人公が妹を救うために毎日殺人を繰り返して「ハッピーエンド」を目指す作品です。
実際は繰り返す殺人で主人公の精神は闇落ちしていき、追い詰められてバッドエンドにしかならなそうですが・・・どのようなエンディングを迎えるのかはこれからの楽しみにしておきたいと思います。

また、主人公を通じて家族とは何か、愛する人を助けるために他人を手にかけることができるかなど様々な問いについて考えさせられます。

実に奥深い作品だと思いますので、気になった方はぜひ読んでみてください。
ただ、グロシーンが苦手な人は読まないほうがいいです。

マンガアプリ「マンガPark」で読むことができますのでぜひ！

ミステリー・サスペンス系作品が好きな方にはこちらのマンガもオススメです。

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