電子書籍が高いと思われる理由や今後の販売価格を徹底解説

電子書籍 高い アイキャッチ
ヨメ
ヨメ

電子書籍って紙の本に比べて高く感じるんだけど…

トミー
トミー

そんなことはないよ。実際に最近は電子書籍のほうが安いケースも出てきたね

ヨメ
ヨメ

え?そうなの!?もっと詳しく教えて

電子書籍は紙の本に比べると高いというイメージがあるのではないしょうか。

以前は電子書籍が紙の本よりも高い時期はありましたが、最近は紙の本と同じ値段、あるいは安く購入できることも増えてきました。それでも、やはりどこかで「電子書籍よりも紙の本は高い」と思ってしまいます。

そこで、この記事では紙の本・電子書籍の販売どちらにも関わったことがある管理人が「電子書籍は本当に高いのか?」、なぜ高いと思われているのか、そして、今後の電子書籍の販売価格はどうなっていくのかについてについて意見を述べていきたいと思います。

無料会員登録特典で70%OFFクーポンが6枚もらえる!

いまebookjapanを利用するために無料会員登録をすると特典で必ず70%OFFクーポンが6枚もらえます。

ebookjapan 初回クーポン 70%OFF

クーポン1枚につき割引の上限は500円です。全部で6枚クーポンがもらえるので、電子書籍が最大3,000円まで安く購入できます。

割引上限つきのクーポンですが、70%OFFになるクーポンはとてもお得。ebookjapanに会員登録をするともらえるクーポンは以前は半額でした。いまの方がお得ですね!!

期間限定で半額→70%OFFにパワーアップ中なのでこの機会にぜひご利用ください!

\無料会員登録で70%OFFクーポン6枚ゲット /

公式サイト:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/

当サイトの人気記事

本記事のリンクには広告が含まれています

この記事を書いた人
トミー プロフィール 著者情報
トミー

漫画を毎日読んでいる漫画オタクのトミーです。Instagram(@tommy_manga1023)で毎日漫画情報を発信しています。

複数の電子書籍ストアを使い分けて少しでも安く漫画や本を買う方法を日々模索。僕が実際に電子書籍を買って読んでいる体験をもとに記事を執筆しています。

目次

電子書籍は本当に”高い”のか?

電子書籍の販売金額は紙の本と同じかむしろ”安い”

セール キャンペーン ディスカウント イメージ

電子書籍が本格的に話題になり始めた2010年ごろは紙の本と電子書籍の格差がとても大きかった時代です。出版社は電子書籍に本格的に力をいれておらず、電子書籍の発売日が紙の本より遅いことが当たり前で、電子書籍のほうが値段が高いという時期もありました。

しかし、いまでは電子書籍の人気も高まり紙の本よりも売上がある作品が続々と出始めます。すると、出版社も電子書籍は無視できず、むしろ電子書籍に力をいれはじめます。もはや格差はありません。

いまでは電子書籍と紙の本は同じ値段、もしくは紙の本よりも安い値段で販売しています。

実際に人気のある作品の紙の本と当サイトがおすすめする電子書籍ストアの販売金額を比較してみましょう。

作品名鬼滅の刃(1巻)名探偵コナン(1巻)進撃の巨人(1巻)ソードアート・オンライン(1巻)三体(小説)FACTFULNESS(ビジネス書)
紙の本440円499円495円715円2,090円1,980円
Kindleストア418円462円462円584円1,881円1,782円
楽天Kobo418円462円462円649円2,090円1,980円
BookLive!418円462円462円649円2,090円1,980円
ebookjapan418円462円462円649円2,090円1,980円
コミックシーモア418円462円462円649円2,090円1,980円
DMMブックス418円462円462円649円2,090円1,980円

集英社、小学館、講談社の漫画、KADOKAWAのライトノベル、小説、ビジネス書の値段を紙と電子書籍で比較しました。すごい結果になりましたね。

集英社、小学館、講談社の漫画、KADOKAWAのライトノベルはそもそも紙の本よりも電子書籍の方が安いです。もちろん、出版社によって値付けは違いますので漫画、ライトノベルでも紙の本と同じ金額という場合があります。

それでも、電子書籍が紙の本より高いといことはないのでご安心ください。

小説、ビジネス書などの活字は紙の本と電子書籍の販売金額が同じストアがほとんどです。Kindleストアだけはクーポンなどの施策が少ないかわりに、そもそも紙の本より10%前後値引きをして販売するというストアなので安くなっています。

電子書籍はクーポンやセールでさらに安くなる

クーポン クレジット イメージ

電子書籍は紙の本と違い再販制度(再販売価格維持制度)の対象外になっています。

再販制度を簡単に説明すると「紙の本は書店が勝手に割引販売してはいけない」という制度です。紙の本ってどの書店でも定価販売ですよね。それは再販制度があるためです。

著作物の再販制度(再販売価格維持制度)とは、出版社が書籍・雑誌の定価を決定し、小売書店等で定価販売ができる制度です。

引用:日本書籍出版協会

電子書籍は再販制度が適用されません。つまり、電子書籍ストアは好きに割引販売をして大丈夫なんです。(※割引販売前に出版社の許諾は必要です

実際に電子書籍ストアはお得なクーポンや割引セールを実施していて安く電子書籍が購入できます。例えば以下のストアはお得な割引クーポンを配布していて人気を集めています。

電子書籍ストアクーポンや初回特典
Amebaマンガ
  • 会員登録で半額クーポン(上限100冊)
  • LINE登録で毎週10%OFFクーポン
  • そのほか割引クーポン多数配布
ebookjapan
  • 初回購入半額クーポン(Yahoo!版)
  • 漫画が安く買えるクーポン多数
BookLive!
  • 初回購入時、1冊半額クーポン(割引の上限なし)
  • クーポンガチャで毎日クーポンがもらえる
楽天Kobo
  • 毎週最大20%OFFクーポンを配布
  • 楽天スーパーセールのときに最大20%OFFクーポン
  • お買い物マラソンのときに最大20%OFFクーポン
  • シークレットクーポン配布も多い
honto
  • 初回購入50%OFFクーポン(上限5,000円)
  • メルマガ、LINEクーポンがもらえる
  • クーポン配布が多い
コミックシーモア
  • 初回購入時、1冊半額(値引の上限なし)
  • シークレットクーポンの配布も多い
BOOK☆WALKER
  • 初回購入金額の半額がコインバック(支払いは全額分)

初回半額特典や割引クーポンがもらえるお得な電子書籍ストア14選

クーポンやセールなどで割引販売した分の原資は電子書籍ストアが支払うので、出版社や著者の方の利益は減りません。なので、僕たちは気兼ねなく安くなっている本をたくさん買えばそれだけ著者の方の利益になります。

DMMブックスが2021年4月に好きな本が100冊まで70%OFFになるクーポンを発行して60億の赤字を出していました。このように、値引きした分は電子書籍ストアがきちんと支払いをしています。

関連記事 60億円の損害を出した「DMMブックス」70%OFFキャンペーン早期終了の裏側を責任者と会長に聞いた。

ここまででわかるように、電子書籍はすでに紙の本より定価が安い場合がありますし、クーポンやセールでさらに安く買うこともできます。

電子書籍が”高い”と思われてしまう3つの理由

電子書籍は紙の本よりも定価が安い本もありますし、再販制度の対象外なのでセールやクーポンでさらに安く買える場合が多いです。しかしながら、それでも電子書籍は紙の本よりも高いと思われてしまうのは以下の3つの理由があると思います。

  1. 閲覧権を購入しているので実感がない
  2. 中古がない
  3. 紙の本よりコストがかかっていないのに定価が紙と同じ

閲覧権の購入で実体がない

電子書籍は「本の閲覧権」を購入しています。紙の本と違い、実物が手元にあるわけではなく、スマホやタブレットなどのデバイスを通して本を読みます。

そのため「本を買った!」という実感が少ないんですよね。僕の場合、電子書籍は本を買うというより、ウェブページを閲覧する感覚近いです。漫画はネットの画像を見る、小説はWeb小説やウェブページを読む感じですね。

特に電子書籍を買い始めた頃は本を買うという感覚があまりなく、ウェブページに対してお金を払ったという感覚がありました。あとは紙の本を買えばお金の対価として紙の本という実物があるので満足感を得られますが、電子書籍はデータが増えるだけなので紙の本に比べると満足感も少ないように思います。

いまはもう慣れたので本を買っているし、満足感もあるのですが、電子書籍を利用する前、利用直後は紙の本をたくさん買っていた人ほど割高感があるかもしれません。

中古がない

紙の本と電子書籍の決定的な違いの1つが中古本です。発売日が古い本なら中古で100円、セールならさらに安く買うことができます。対して電子書籍はセールがないので古い本でも定価、クーポンなどで安くしても中古本の安さには劣ります。

本は新品しか買わないのなら電子書籍のほうがクーポン・セールで安くなりますが、中古も積極的に買うなら電子書籍は逆に割高になる可能性もあります。

紙の本よりコストがかかっていない

「電子書籍は高い」と思われてしまう一番の理由は紙の本よりも製作・運用コストが低いのに定価が紙の本と同じ、もしくはちょっと安いくらいだからです。

電子書籍は紙の本と違い印刷代、紙代、インク代、輸送代などがかかりません。印刷所で大量に本を刷って、全国に流通させている紙の本に比べればインターネット経由でどこにいても買える電子書籍は圧倒的にコストが少ないはず。それなのに電子書籍と紙の本の定価が同じというのは納得いかない部分もあるでしょう。

コストを考えればたしかに電子書籍と紙の本が同じ値段というのはちょっと高く感じる、もっと安くしてほしいと思ってしまいますね。

ここをもっと深堀りしていこうともいます。

電子書籍と紙の本の定価がとほぼ同じ3つの理由

電子書籍が高いと感じる一番の理由は紙の本よりも製作・運用コストが低いのに定価が紙の本と同じ、もしくはちょっと安いくらいだからだと思います。

ではなぜ電子書籍の定価は大幅に下げることができないのか、主な理由は以下の3つです。

  1. 電子書籍もコストと維持費がかかる
  2. 電子書籍の利用率の伸びが低い
  3. 書店の閉店と紙の本の値上げ

電子書籍もコストと維持費ががかかる

電子書籍は紙の本よりコストがかからないからもっと安くできるのではないか?

このような意見はとても多いと思いますし、僕自身も電子書籍の販売に携わる前は同じ意見でした。印刷代、紙代、輸送費などコストがかかっていないのだから安くして欲しいと。ただ、電子書籍の販売に携わると例えば常時半額など常に安く売るのは無理だなと思います。

なぜなら、当たり前ですが、電子書籍を製作・販売するのにもコストが掛かります。電子書籍を製作するためには人件費がかかりますし、電子書籍を維持するためのサーバー代や維持費用、電子書籍用のシステム開発など紙の本にはないコストも発生します。

そして、電子書籍を1冊販売したときの原価は紙の本を販売したときとほぼ同じです。原価の構成比はおおよ以下の通り。

  • 出版社:60%
  • 著者:10%
  • 取次:10%
  • 電子書籍ストア:20%

1,000円の本を販売したとすると、出版社が600円、著者が100円、取次が100円、電子書籍ストアが200円という配分になります。

出版社がとる600円には紙の本の場合は印刷代、紙代、輸送費などは含まれます。これが電子書籍だと専用のデータ制作費、人件費、サーバーなどの機器費用、維持・メンテナンス費用など電子書籍販売に関わる固定費が含まれています。

紙の本と同様に、売れない電子書籍を作ってしまうと出版社は赤字です。

電子書籍もしっかりと固定費がかかっているので、紙の本よりコストが低いとは必ずしも言い切れません。

電子書籍の利用率は大きく伸びていない(紙の本の市場の1/5)

固定費が回収できればいいなら安くしてたくさん販売すればいいじゃないか!

たしかに、電子書籍をたくさん売って、かかったコスト分を回収、利益が出るなら電子書籍は安くできるかもしれません。では、実際に電子書籍がたくさん売れる状況なのかみてみましょう。

まず、電子書籍は毎年売上を右肩上がりで伸ばしている業界です。出版科学研究所によれば2020年の電子書籍の売上は3931億円で前年比28.0%と大きく伸長しました。

関連記事 2020年紙+電子出版市場は1兆6168億円で2年連続プラス成長 ~ 出版科学研究所調べ

電子書籍市場は今後も拡大をする見込みで販売部数は増えるかもしれません。

しかしながら、毎年インプレスが実施しているアンケートで「有料の電子書籍利用率」つまり、「電子書籍を買ったことがある人」をみてみると、前年に比べて0.5%上がっていますが、利用率は全体の20%ほど。電子書籍の売上の28.0%の伸びに比べるとほぼ横ばいといった数値です。

また、裏を返すと8割近い人は電子書籍を買ったことがありません

これが何を示すかと言うと、電子書籍を買う人はたくさん買うけど、利用者は微増でまだまだ普及はしていないということかと思います。

電子書籍の販売金額を下げた場合、下げた分を販売しなければいけません。例えば、最低1,000部売らないと利益が出ない電子書籍を半額にしたら、倍の2,000万部売らないといけなくなります。

現状の利用率をみて、半額にしたら利用者が倍増するのか?と言われるとかなり疑問です。

電子書籍の利用者があまり増えていないという現状を見ると、値下げをしても利益がでる可能性は低く、出版社としても安くするメリットがないといえますね。

書店と電子書籍ストアの閉店と紙の本の値上げ

では、仮に電子書籍の利用者が急増、値下げをしても電子書籍のコスト回収できて利益も出るようになると業界はどうなるでしょうか。

おそらく、紙の本を売る書店の閉店が加速して、紙の本の値上げが始まります。

書店の閉店

紙の本の売上を維持したまま電子書籍が売れる場合は問題がなさそうですが、電子書籍がたくさん売れるようになったら紙の本は売れなくなるでしょう。日本の人口は増えていない、むしろ減っているのに電子書籍が売れて紙の本は現状維持なんてことはないでしょう。確実に紙の本が売れなくなります。

紙の本が売れなくなると書店の閉店が加速していでしょう。現在もすでにインターネット通販の影響で街の書店の閉店がニュースになりますが、電子書籍の値下げで紙の本が売れなくなったらいよいよトドメだと思います。日本から本屋が消えます。

紙の本の値上げ

電子書籍がたくさん売れるようになり、紙の本が売れなくなると今度は紙の本のコスト(固定費)が回収できなくなります。

例えば、これまで1,000部で固定費が回収できていたのに、電子書籍を安くしたせいで500部しか売れなくなった。こうなると出版社は紙の本の値段を倍にしなければいけません。つまりは値上げです。

そして、固定費が回収できないと見込まれた本は電子書籍だけの発売になり、紙の本は出版されないなんてこともが起きるかもしれません。

将来、電子書籍は1冊500円、紙の本は2,000円なんて値段になるかもしれないですね。

今後、電子書籍がさらに安くなる可能性は?

今後、電子書籍がさらに安くなる可能性はあるのでしょうか?

僕はすでに、漫画は一部の出版社で紙の本よりも安くなっているところを見ると、多少は安くなる可能性があると思います。

特に小説、ビジネス書など売上規模が小さい活字の電子書籍が売れるようになると漫画のように安くなる可能性は高いのではないでしょうか。

ただし、電子書籍をあまりにも安くしてしまうと、書店の閉店や紙の本の値上げにつながる可能性が高いので、紙の本よりも10%くらい値引きが限界なのかなと。なので、今の漫画はいいバランスなのではないかと思います。

電子書籍は紙の本より常に半額みたいなことには日本はならないでしょう。

いま、電子書籍を安く買うためには?

電子書籍の定価は紙の本と同じか少し安いくらいで販売をしています。くわえて、電子書籍は再販制度の対象外なので割引クーポンやセール・キャンペーンでさらに安くお得に買うことも可能です。

実際に初回半額クーポンや定期的に割引クーポンを配布するストアや多くのストアで毎週セールやキャンペーンを実施しています。

なかでも、半額クーポンや割引クーポンを使うと好きな本が安く買えるのでお得です。

お得な割引クーポンを配布している電子書籍ストアを以下の記事にまとめてあります。こちらの記事も参考になれば嬉しいです。

電子書籍が高いと思われている理由や今後の販売価格を徹底解説|まとめ

電子書籍は印刷代、紙代、輸送費などコストがかからないのに紙の本と同じ値段で高いと言われることが多いです。

しかしながら、電子書籍にも以下のような事情があり、紙の本と同じかあるいは少し安い値段で販売をしています。

今後、電子書籍が爆発的に普及し

  1. 閲覧権を購入しているので実感がない
  2. 中古がない
  3. 紙の本よりコストがかかっていないのに定価が紙と同じ

て、本を読む人の9割が電子書籍とかになったら安くなるかもしれません。

ただ、書店の閉店や紙の本の値上げなどは避けられないでしょう。

出版業界がどのように変化していくのか注目です。

電子書籍はいまでもストアが配布するクーポンやセール・キャンペーンを利用すれば安く電子書籍が買えます。電子書籍を安く買いたい方はセールやクーポンに注目してみてください。

それでは、良き電子書籍ライフを!

電子書籍 高い アイキャッチ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次